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「ルーブルの犬」

290,000円

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KEIICHI TAHARA Torse シリーズより 「ルーブルの犬」 パリ・ルーブル美術館の彫刻を撮影 1987-1995撮影 技法:アーカイバルピグメントプリント 素材:Photo Rag Baryta ・イメージサイズ:W285xH426mm ・フレームサイズ:W553×H708×D25cm エディション:- /50 【お届け日数】 ※ご注文をいただいてからの制作になりますので、 お届けの目安はご注文後、約3週間〜1ヶ月とさせていただきます。 『Torse』 ルーブル宮殿に宿る守護神達は 幾世紀にもわたる光と空気と人々の視線を受けて 艶かしく磨き上げられ、いのちを持ってしまったのかのようだ。 石の地肌の奥深くに醒めることのない熱を蓄え、 細胞分裂を繰り返すが如く、エネルギーをやわらかく発光させ、 長い年月のうちに表層につややかな輝きを獲得した。 それは、人々の空想、あるいは理想の肉体へと限りなく近づいていく。 群がる観光客の中に立ち尽くす石像の視線は常に彼方に漂い、 我々と対峙することを拒みつつも、 様々な人の想いすらその石肌の中に吸上げてしまうかのようだ。 閉館間際のがらんとした回廊に、 セーヌ川越しの夏の暑い西陽が差し込み、 ゆらゆらと流れ出す空気の動きとともに、 館内にこもった人々の熱気が出口から流出される頃、 エゴイスティックなヴィーナス達は、 またただの石の魂にきっと戻ってしまうのだろう。 田原桂一

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